よままごと日記

すみっこで暮らす会社員の読んだ話や見た話。

かすかな甘みに酔っている

地方都市の朝。

カフェチェーン店でアイスティーをすすってる向かいには遠くを見つめるおじいさん。

隣にはスポーツ紙にかじりつくおじさん。地元百貨店の紙袋がお出かけ用のカバンみたい。
ななめ向かいには赤ペン片手に同じくスポーツ紙と向かい合うおじさん。
広いテーブルの四隅におじさんとわたし。
平均年齢は52歳くらいかな。

どこかへ出かける前なのかしらおばちゃん2人の談笑も聞こえてくる。
起きたばかりだけどもう眠い。
ときどきスーツケースを持った男の人が入ってきて、コーヒーに口をつけたと思ったらすぐに出て行く。
若い人ももちろんいるよ。
もう少し時間が経てば中高生くらいの子たちだって増えてくるし。
おやつどきには店の外まで人が並んでるのを見かけることもある。
隣のおじさん爪切りはじめたけど。

どこにでもあるチェーン店。
東京でも大阪でもこの系列の店に入れば
たぶん同じように陽気な音楽がきこえてくるのだろな。
飛行機内で聴くジャズみたいな感じ。
外に出てみても店の隣は立ち飲み屋で向かいはパチンコ屋だけど
でも地元だったらさらに知り合いに出くわす確率が急上昇なのでまだいいかなと思う。
知らないおじさんばかりでほっとする。

都会に行けば幸せだなんてそんな単純な話じゃないって分かってきたけど田舎だからって心豊かになるわけでもない。

たとえばこれからどうなるかわからないけど省庁移転で引っ越すことになった人とかいやだろうなぁ。と素朴に思う。

ジムとか行けなくなるよ。飲み屋も減るよ。ファミレスかファストフードかで楽しそうにしてる家族見ると言いようのない感覚になるよ。
あ、けど外食代は安くて済むかも。東京は美味しくもないのに高い店は多い気がする。
若いねーちゃんなんてほぼ見かけなくなるけどたまにスーパーとかでめちゃめちゃかわいい子が働いてたりしてときめくこともあるよ。
すごくちぐはぐなカップルをわりとよく見かけるよ。
つーかそもそもそんなに人がいないし電車もしょっちゅうは来ないよ。逃すと30分くらい待ちぼうけくらうしかといって時間をつぶす場所もないから残業した日は注意だよ。けっこう走るよ。テレビのチャンネルもたぶん減るよ。ネット見ればいいじゃんって思うけどPC落としたあとの静けさに絶望することもあると思うよ。コンビニはどこでもコンビニだから逆に愕然とするよ。
時間がゆったり流れてのんびりできるけどそのまま脳みそとろけてしまいそうになるよ。

だから何なんだ?って言われるとなんなんだろね?って思うけど。

とにかく地方を元気に!なんて本当にやろうとしたらやることいっぱいありそうだけど本当にやるのかな?
えらいひとたちは毎日考えてるんでしょうけど、そもそも活性化って定義は何なのってとこからまだ定まってないような。
ハコを2,3個動かしたからってどうにかなるもんじゃないやね。
このまま今の状態に流されちゃっても楽かもしれないね。

地方OLとしては、
地方で働くのはやっぱ限界あるのかなー女だからとかふつうに言われるしなー元気があってにこにこしてればいいみたいだしなーけどべつに旦那探しに来たわけじゃねえんだよなーとか思わずに
仕事できる環境がないと引っ越しちゃうぞ★って思います。

楽しい立ち飲み屋やおいしくて安い居酒屋が多い点のみがわたしの心を引き留めております。

めちゃめちゃに空が晴れてる!

(朝から自分語りなぜか長文。昼になってまったがな。さて勉強しよう。)

こだわりのない海を泳いだ日

本日もゆるやかな堕落。
こんばんは。

春はむやみに気落ちするのでわりと苦手です。

転職活動をそろりそろりと始めておりますのですが、
新卒の就職活動以来の適性検査を受けてみたら完全に脳みそがぷつりんこでした。やばいです。
かなり平易な英文が読み取れません。
ありふれた日本語の意味があやふやです。
数字の右上に2とか書いてあって、その、二次方程式なやーつ???
もう本当ごめんなさいゆるしてください。

わたしが転職活動しているのは、
そういう面がきちんとできるようになりたいからでもあって、方向性としては決して間違ってはいないはずなのですが、
如何せん中身の伴わなさがとんでもねえことになっております。

あの大学なんだー、じゃあほどほど勉強できるんだね?的なふわっとした評価をもらうことがたまにありますが、
この瞬間のわたしはその大学に受かったときのきくちよりも確実にぽんこつ。

今の仕事も数字をさわってがちゃんがちゃんしておるので
そこのクオリティ上げたいっつーのもあるし。むしろそれ実現できたら転職しなくていいかもしれないが。
その意味でも頭をやらかくしたいなー。
なので少しそっちの強化に努めようと決意し
手持ちの数学問題集とかTOEIC用の参考書とか、毎日やることにしました。
(あしたからね!)

ま、やってみたいお仕事があるのは事実なのですが、
己の心身とも体力を上げること自体が主題な気もするので。

というのも最近アルコールに浸りすぎかなと。
仮に金曜の夜21時〜日曜寝るまで23時(50時間)で考えてみた場合
睡眠時間(10時間×2)+酔って記憶ない時間(トータル10時間くらい)=30時間
休日の60%覚えてないってのは我ながらないなと。
寝過ぎというのもありますが、
丸一日記憶ぶっ飛ばしてたらそりゃ脳みそもがたがたなっちゃうよねっていう。

しかも余談ながら、
恋人が今遠方で仕事しているため日頃電話でコミュニケーションをとることが多いのですが、
週末におきましては飲酒しながら話をしているためその唯一の会話の記憶が9割方消失しているという事態。
何かねくちゃくちゃですよねさすがに。

お酒を飲まないっていう選択肢は現状ないですが
記憶なくす前くらいの適度さで飲んでいきたいなと。
酒飲んで冴えるタイプでもないし、ただただ呑まれるだけなんで。

遅々として進まないわたしですが、
ひとまず明日は早起きしようと思います。朝カフェでもしよっかなふふふん。

仏にひまをもらって

恐ろしく生産性のない話。

いわゆるコミュニケーション能力がとてつもないほど欠如しています。

職場で仕事の話はしますが、世間話とは何ものか?という。
学生時代から基本的に変わらずこんな日々を続けていると、
世間話が必要なのだと気づいた今も、まともな会話がろくすっぽできない。
会話のキャッチボールって、投げ返さないといけない。って何かで見て
あ、そりゃそうかって最近気づきました。

私のために何かをしてくれる人はいないし、
私が何かをしてあげられる人もいない。

WinWinの逆だな。loseloseか?
卑屈ですね。でもこんなもんです。毎日。

だけどなんだか最近思うのは、
自分のためだけに生きすぎてるのかなということ。
ずっと自分の内側だけ見てる日々だから息苦しくなってくるのかな。
かといって今もしも子ども作ったりしたら今度はそのわが子に依存して自分の中に赤子を取り込もうとするのでしょうけど。

もっと日常の中に他者が必要だと感じています。意識的に。

さて。
『乳房に蚊』という本を読みました。
http://www.amazon.co.jp/乳房に蚊-足立-紳/dp/4344028929

初めましてな作家さんの小説を読むのは久しぶりです。
本屋さんで、装丁の可愛らしさにひかれ手に取りました。

話は至ってシンプルで、
鼻くそみたいな脚本家が奇跡的に舞い込んできた仕事の取材旅行に行くっつうだけなんですけど。
お金もないし運転手もいないし(自分で運転もできないし)、
苦しい生活の中ですっかり荒んだおばちゃんになりつつある奥さんと小説の中で唯一きらきら輝く娘を連れて、
地方をうろうろするという情景が描かれてます。

単館系の映画みたいな気怠さがあって面白かったです。よくありそうな話だけどすぐ読めるし。
しかし主人公がぽんこつすぎて怒り狂いそうになりました。
ほぼ働かない、でもしょーもない浮気はする自分の食い扶持稼ぐため必死で働くチカちゃん(嫁)の浮気疑って衝動で暴力ふるうってサイコパスなの何なのまじで?
一切稼いでこないにもかかわらずそのことで悪態つかれると一丁前に腹立てる。そもそも自分が悪いという認識がない。そらチカちゃんもキレるわ。
(途中からチカちゃんがゴリラにしか思えなくなってたが)
最後は何となくいい話な感じで終わりましたが、あいつ一生改心しないんだろうなー。というため息も出つつ。(同族嫌悪なのかな)
うじうじとっ散らかった自己愛に絡めとられて、だけどたまにすごくいい本書く昔の小説家みたいな感じ。そういう意味ではテンプレート的な人物なのか?
(完全な偏見)
何だか夫婦どっちもどっちだよねってテイストで描かれてるんですけど、過失の割合でいったら8:2くらいじゃない?
お互い依存してあってるのかもしれないけど。
だいたいこの状況で妻とのセックスへのハードル高いことが主題っつうのも主人公の女々しさが出てる気がする。
という苛立ちも余韻として残りつつ、気楽に読めてよかったです。
なんで尾崎放哉をモチーフにしたんだろうな。
(面白かったよ!)

チカちゃんは江口のりこさんとかがいいかなー。体型のイメージはぜんぜん違うんだけど。
とか思って見てたら、著者の方は百円の恋の脚本家さんだそうな。
安藤サクラさん主演。ぽいな。

よし、城山先生の小説を読んで熱い男たちの姿に思いを馳せたいと思います。切り替えていこー。

ただ清々しく目覚めたい

セブンの赤ワインで酔えるきくちです。ひとり、部屋で。

時々読んでる何処かの誰かのTwitter
(私はTwitterしていないのでフォローではないかと思う。わたしはフォロワーではない。では何というのでしょうか)
完全にプライベートなものではなく、
ネット界隈の媒体で記事を書いてるライターさんの、呟きというか。
(なのか。何と定義し得るのか謎ですが)

ときどき出てくる「つらみ」という言葉を見るたびに、
その響きに気を留める。

あ、うん、恨みつらみのつらみね。
何か言いたくなるよね。うん。
口語を文章化するときの照れ隠しというのか。
-みという接尾辞を用いて名詞化する感じね。はいはい。

と理解しつつも、けど、つらみ、ってきくと
わたしは、牛肉のほうが俄然思い浮かんでくるわけで、
何せツラミは美味しいので
心に響く一言よりもOL気取りでブラウスとか着た日にゃ後悔するような七輪の焼肉屋のほうに思いを馳せてしまうわけで。

いらぬ想像を与える語感は罪だなぁと思います。

さて。
転職活動しようかなと思いながらも、なかなか進めておりません。
個人的事情によりタイミングをはかっているというのもありますが、
改めて今の職場がそれなりに安定していることを感じる。
残業少なめ(自分でコントロールできる)、残業代ちゃんと出る、家賃だったりの補助はほぼ整ってる、個人の成果如何を問わずお給料は出る、ゆえに今苦労せず暮らせているという事実。
それと、今住んでいる地方都市から別の都市への転職を希望しているのですが、
当然のことながら選考に参加するのも一苦労だよね。っていうことも痛感。
繁忙期というか人の入れ替わり激しい時期のため休めるタイミングがないし、
数ヶ月やり過ごしたのちに動き始めるか。

いちおう、やりたいことを思ったうえで転職(もしくは進学)を考えているのですが。
一般論から外れていってアングラ的な道に憧れてるだけじゃないか本質的には安定志向なんじゃないか向き不向きと憧れは別の話やぞおとなしくここにいれば安泰かもしれないのに。と思いながらもどちゃくそつまらん。
衝動で応募して面接の案内が来て我に返る。という意味不明なことをしています。

寄せては返す、波の音。

真っ赤なランプで染まる夜

有休取りなはれという指令のもとの今週。

既に暇です。
金曜日がピークでした(テンション)

金土と飲みが続き、
日曜は気だるすぎてほぼ無意識。
今日は何かしようと思ってとりあえず起きた。
したいことは色々とあったはずなのに、
それを思い返すことすらしたくない!

どこかでお勉強でもしようと重たい荷物背負って出てきたけど、
平日の昼間ってけっこうお店混んでるんだなぁ。

だれかと暮らしはじめたら、
こんなぼんやりとした時間も過ごせなくなるのかなぁ。

土曜の夜の、投げても投げても的へとどかないダーツと、「かみひこうき飛ばすみたいに力を抜くといいよ」とのお言葉を残し去った孤高のネルシャツおじさんと、けっこんしよう!けっこんしたい!とゆさぶってくる無邪気なジョブホッパーが、缶チューハイに浸かった脳みそのなかでぜんぶぐるぐる。

つーかほんと、ダーツとかめったにやらないもんだから、まだ右腕いたいです。

帰ると机に一通の手紙

万年筆をかいました。
きくちです。

と言っても、簡易万年筆です、
カートリッジタイプの。

めずらしく友人と雑貨屋めぐりなぞしまして。
おしゃれですね。

購入したのはcrescoというポーランドのブランドの万年筆で、CITYというシンプルなモデルです(調べた)
買ったお店では1,200円ほどでした。
おてごろ!
安いからか書き方が間違ってるのか少し引っかかる感じもありますが
一文字ずつの主張があって何やら万年筆っぽく仕上がります。
ブルーインク好きだなぁ。アルファベットすらすらと書きたい。

もともと持っていたLAMYのサファリもしばらく使っていなかったのでインクを入れ替えました。
なぜだか全然記憶がないのですが
橙色のインクしかストックがなく。
ケルトンなのでよく映えます。
オレンジジュースみたいでこれはこれでよし。

文房具を買ってごきげんになったあとは、
友人の実家におじゃまして、なぜかお父さんお母さんと初対面のち晩酌。
4人でドラマをこたつで見ながらビールを飲むひととき。お父さんはケーキまで買ってきてくれました。緊張。

恋人にそのことを話すと「きくち、○○ちゃんと結婚するの?」と聞かれました。
彼女は既婚者です。きくちは独身ですが。
たしかに、お嬢さんと結婚させてください。と言ってもおかしくない空気感はあった。

しかし迎え入れる側でも緊張するだろうな。
彼が我が家にきて談笑する姿は想像がつかない。
汗かきながらあたふたする様が浮かんできて今からお腹が痛くなります。
(但しそういうところが好きでもある。)
あ、差し当たって予定はないです。

納得できたが傷ついた

ポンコツ会社員です。

会社うつってやるーどりゃー
あほんだらーこんちくしょー
と、まあ。

求人情報をなめるように見ていたのですが、
エージェントのおにいさんからスケジュール感を聞かれ、はて、と我に返る。

つーか、もうすぐ社会人5年生って一般的に第二新卒ではない模様(会社によるみたいですが)。
もうすぐ高学年だもんね。
ある程度のお土産がないと中途入社も厳しい時期に突入したらしい。

ずっと下っ端で後輩ができたことはないしそもそもチームで働いた経験が限りなくゼロ。
特化したスキルもゼロ。

先日、今期の評価が出まして、
直属のリーダーと所属長からはぼちぼちいい評価もらえたのですが
部長(今実質仕事くれてるおじさん)はワンランクダウンで中の上、こちらが最終評価。
期待したほど給料上がらないと分かっておうちに帰りたくなりました。

そのときのコメントが、ね、
知識不足。リスク管理できてない。
でしたの。

評価としては正しいの。
実際、頭からっぽの状態で迎えた春でしたから。
でも、
今このわたしにそれ言うー?ってなって
オフィスでちょっとのけぞる。
この部署で、それできてる人っているんですかねー?
って、コロコロついた椅子でぐねぐね身体ひねったら、
こころの中ではみみっちい言い訳が湯水のごとく溢れ出してきます。天然かけ流し!

あー。けど、なんかくやしいなー。
かといって知識だけはある、とかも言われたくないし。
この環境で何かしらのスキル身につけろなんて、どれだけ放任主義なのママ。
だれの背中見てればいいのパパ。
とは思う。
思うけど、文句言って終わりはだせー。

いつものようにとりとめがないけれど、
転職を考え始めて、やりたい仕事が何となく分かってきた気はする。
学生時代の就職活動を考えても、
まだ漠然としているとはいえこれだけ言語化できているのは初めてかもしれない。

チャンスかな?
チャンスだといいなぁ。