金木犀の朝は人波も駆ける
最近はあまり読まないけれど、
対談集や講演の記録などを読むのが好きです。
そういう類のものを読んでいると
何故こんなに知識があって
何故こんなにたくさんの思いや言葉が口から飛び出してくるのだろうと
いつも不思議な気持ちになってくる。
著名な方の話に限らず、
たとえば父が酒に酔いながら好きな本の一節を諳んじて笑う姿なども
わけがわからない。
思考がびりびりと流れる脳みそが透けて見える。
それでわたしはずっと、大人になればできるようになる。と信じていたのですけれど、
どうやらそういうわけではなさそうだと感じながらも早数年。
未だに金木犀という漢字さえ書けない。
わたしは今でも、相変わらず大人の言うことに気のない返事をする。
あるいは酔っ払ったときに、大人の薀蓄にはいはいはいと知ったかのような相槌を打つくらいのもんです。
よく勉強してると言ってもらうためには
よく勉強しなきゃいけないのだ…
と昨日キーボード叩きながらはっとする。
(数ヶ月に一回似たようなことを考えています)
そういう意味では、都会に行けば、
何とかなると思ってたんだけど、
現に今いるのは地方都市か。
行ってたところでなあんにも変えられなくって余計に白けた気持ちになっていたかもしれないが。
家に帰るためだけに会社に行くのはやめたいなぁ。
わりと、3年ぶりくらいのかっちりとしたやる気。