一筆から流れ出す昨日の歌のこと
きまぐれに日記をつけています。
学生時代に旅行でイタリアに行った際に屋台で買った花柄ノートへ記録をのこしてちょうど5年ほど。
一冊書き終えまして、あたらしいノートを買うかまよっています。
きくちです。
毎日というわけではなく、
むしろあのときどういう心境だったかな?とおもう時期はぽっかり抜けていたりして、
なんにも役に立たない日記帳です。
綴ったものを、残しておくかも悩みどころ。
読み返すのはすきですが(ナルシストなので)
あっさりと捨ててしまうのがいいのかなともおもう。
たった5年だけど、住むところが変わり、立場が変わり、悩み事が変わり、
しかし笑えるくらいに情けなさや弱さの部分が一貫してまったく成長することのない。
秋の夜長に、わたしはかわらず言葉遊びをしています。
しかし、日記を読み返すと、
どこにも書き残していない、あの夜道あの音あのひとあの一瞬が、
具体性をすべて失いながら
ふるふるとわたしのなかを漂いはじめて、
ただ、しあわせだなとおもいます。