よままごと日記

すみっこで暮らす会社員の読んだ話や見た話。

冷えた頬に手を当てて笑う

ひんやり感とセンチメンタルは親和性が高いとおもう。

春は出会いや別れに涙して、ああセンチメンタル。
夏の情景は意外とセンチメンタル。
でも、思い浮かべるのは花火、夜風、蝉の声を聞きながら浴びる扇風機。
真夏のジリジリでセンチメンタルは相当闇が深そうな。
秋は理由なんてない。木の葉が散り、冷えてきた空気に身を浸すだけで、お手軽にセンチメンタル。
冬はひんやりじゃすまない。
きんきんに冷えてくるとセンチメンタルに溺れる余裕は意外とない。年の暮れのしんみり感は侘しさであって、わたしのセンチメンタルとはちょっと違う。

というわけで、気兼ねなく感傷的になっているきくちです。

たぶん、夏のエネルギーを受け止めるのに疲れていること。受け止めるために容量大きくしてスタンバイしてたのに、エネルギーが小さくなってきて隙間ができること。夜が長くなってくること。
なによりひんやりとした空気が心にしみる。

これらの理由で秋はおセンチになるのだと思っています。
そんな秋がすき。
駆け足で過ぎ去るつかの間の時間を味わいたい。

秋がセンチメンタルであることに付随する現象として、秋はカップルが生まれる確率が高いです。(きくち統計)

学生時代、これくらいの時期になるとやたらクラスで誰が誰と付き合い始めたといううわさが飛びかうので何でなんだろうな?と傍観者ながら疑問に思っていました。
あれから10年。
きくちがこれまでの恋人と付き合い始めた時期は見事に秋です。
今の相手とも。

そうか、これがセンチメンタルのなせるわざなのかと。

夏のイベントがひと段落して人恋しくなったとか、これからクリスマスだから人恋しくなったとか、
いろいろとご意見はあるかと思いますが、
まあ、ひんやりしだすと手とかつなぎたくなるし。
センチメンタルになるとだれかに相手してほしくなるし。

きくちの結論としては、
秋に含まれる成分の大半はセンチメンタル。