よままごと日記

すみっこで暮らす会社員の読んだ話や見た話。

地方OL、テレビっ子。

きれいな柴犬を見ると興奮します。こんばんは。きくちです。
 
見事なまでの三日坊主が帰ってまいりました。
今日は資格の試験日だったのですが、目覚まし時計を止めて
洗濯機回しながら参考書読み返そうと考えながらふと気づけば開始30分前。
受験票に貼り付ける写真を撮り忘れており開始15分前に証明写真のボックスの中。
焦ってボタンをぱかぱか押してたら英語モードに突入し、アナウンスのお姉さんが、
すりー、つー、わん、とかいう。もう!
受けることに意味がある。受けることに意味があるんだ。とぶつぶつ言いながら激走。
なんとか滑り込みました!
わっ と会場に飛び込んだら去年死んだじーちゃんかと思うくらいの好々爺3人衆(試験官)がやさしく迎えてくれて
一瞬何しにきたかわからなくなりそうになりましたが無事に受験。
じーちゃん時計見過ごして開始時間若干ミスってたけど。
果たして肝心の出来は微妙なものでありまして、本当に受けただけになりそうな気がしないでもない。
 
さて今日こうしてブログを書くことにしたのは
目下開票中の選挙について、ではなく、おまんざいについて書きたいなぁと思ったからです。
ちなみに選挙は参加してきました。投票所が自宅から徒歩30秒なので。好立地。
速報の番組をぼんやり見てるとNHKのアナウンサーはやっぱり盤石だよなぁ。
地方の各拠点に中継がつながるといちいち首都圏で活躍していた方が登場するのでびっくりします。
前回のテレ東が評判になったからって「プチ情報」をフジが真似っこしてるのもなんとなく笑える。
選挙の日は何となく夜更かししていい気になるから不思議です。明日仕事だけど。
 
で、そのフジがやっておりましたTHE MANZAIのね、お話を。
 
一番感じたのは、お笑いは空気によってものすごく左右されるなってことで。
お笑いブームっていうのは完全に終了したんだろうなと思わされた今回。
華丸・大吉は確かに自分も好きだし、確かに面白かったと思うけれども、
「ああいう雰囲気」で漫才してる芸人ってあるいはもうあのくらいの芸歴の人たちならけっこういると思うんです。
こたつ入って見るお正月の特番で、おお久々に見たわとか思いながら、やっぱり面白いなとか思ってにやにや笑っちゃう感じで。
華大が特筆して上手いかっていうと、まあそんなこともないと思うのです。正直。
そういう笑いは元々それなりにあって、その上でシュールがどうとかショートネタがどうとか、若手の芸人が試行錯誤して、それをこういう大会で見るのが楽しかったりするんだけども、
今日なんて、もう空気感が、明らかにそういうのを求めてない。
分かりやすくて、明るくて、いい子で、楽しく笑ってられるものしか要らないって感じが妙に伝わってきてなんか切なかったな。
まあ、若手若手と言いつつも、もう何年も前から見てる人が大半だし、
本当はいい年したおっさんたちが全力で笑いを取りに来るってこと自体が見てる人からするとしんどいのかもしれないですが。
THE MANZAIには年数制限もないから若手しか出ちゃいけないって趣旨でもないんでしょうけど、でも、「寅さん」が優勝しちゃうってのも、何だかもやもやするものがあります。
 
とりあえず、各組の感想なんて書いちゃいます。
 
2丁拳銃
  来ましたにちょけん。完全に波に(調子に?)乗ってた時期は知らないのですが、M-1決勝に出たあたりから、一時期どはまりしてまして。個人的な思い入れは今大会ナンバーワン。何にせよトップバッターはつらいな。順番が違えばあるいはもう少し世間に印象が残っただろうに。しかし久々に見たけどやはり言葉遊びがお上手というか話運びが器用というか。お客さんに嵌る前にパターンが見えちゃったのは残念でした。予想を超えてくるものもなく。けど、やっぱなんか私は好きなんだよなぁ、ナンセンスなんだけど。なんか。
 
相方が鬼ヶ島(笑)。アメデオ時代から変わらない森枝さんのキャラクター。ザキヤマさんの偽物感。加藤さんはもうちょっとボケに翻弄される感じにしたほうがいいと思う、ツッコミがあまり上手ではないし、本当はそうでもなさそうなのに常識人ぶってるのに違和感がある(笑)わりと高評価だったのが意外。
 
アキナ
キングオブコントで見たときよりは、こっちの漫才のほうが好きかな。雰囲気は同じだけどコント設定に入ってるときよりも二人のずれた感じが面白かった。フレーズに頼ってるところが途中からちょっと気になりましたが。
 
磁石
初めてTHE MANZAI決勝に出たのを見たときにめちゃくちゃ面白くなってる!と
思ってびっくりしてから、はや3年が経ってるんだな…。今回は、うん。ボケの数にこだわりがあるのだろうか。途中から聞く意欲がなくなってくる。佐々木さんの汗だくっぷりが気になった。
 
 
みなさんは好きですか?私はあまり…(笑)。
全体的ないいかげんさは悪くないと思うけど、ツッコミがボケに対するスタンスをくるくる変えていくのに追いつけない。トーンが高くて聞き取りにくいので余計に。
 
馬鹿よ貴方は
完全な初見でした。うーん、洗練されてない感じがいいってことなのか。と思ったら結成6年目。もうちょっと練ってもいいんじゃないか。うーん。
 
囲碁将棋
自分たちが知られてる前提でネタをチョイスしてる気がする。好きなタイプの漫才だけど、話のねじれっぷりに中盤からおいて行かれた感じ。もうちょっとね、入門編みたいなネタをやってもらえれば。
 
学天即
以前見たときに個人的には面白いとは思えなかったのですが、サーキット1位ということで、期待して見ました。まあ、印象は変わらず。ふわっとしたボケに対してツッコミが強すぎると思う。ツッコミがボケより先にゴールにいる感じ。
 
和牛
けっこう好きです。しかしね、明るくて、いい子を求めてますから、世の中は。「ハッピーエンド」の対極にいる漫才。ほんでね、ツッコミがいい奴に見えるかというと、そんなでもなくて、結果両者にいらっとしてる(笑)。
 
  確かに、華丸さんがYouTubeに取り組む時点で、笑っちゃうんだけど。存在が世間に浸透してるからこそできるネタでしょう。愛されてますね、はいよかったね、で終わっちゃう。話の運びとしてはごくごくオーソドックス。華丸・大吉は好きだけどね。うん。
 
11.ダイアン
 完全にひいき目で見てしまうわたくし。好きなんですよ、ダイアン。わけわからんことを真剣に言う感じが。ビジュアル地味やけど。誰にもはまってなかったとしても。前振りVTRも浅かったなー。ほかのコンビは家族が…とか言ってるのに、「相方が調子いいときがいい」って、そらみんなそうやろっていう。しかしよくわからんネタだった。笑ったけど。パターンをつかめたらねぇ。寿司とかはかなり惜しいとこまで行ってたと思う。
 
12.三拍子
 見るたびにおっきくなってるよなー。昔まだ細くてちっちゃかった頃、太ってキャラ付けしようみたいなネタがあった気がするんだけど、あれは夢だったんだろうか(笑)
良くも悪くもその頃から変わらない雰囲気。でもあれは評価されるんだなぁ。磁石はだめで、三拍子はおっけー。大差ない気がするけどね。これも勢いか。
 
決勝は割愛。印象変わらなかったので。
 
今回は文学賞なんかでいうところの、
「最優秀なし」なのではないだろうか。
 
いつかのM-1で、キングコングの漫才を見て巨人さんが「練習量が見える」という評価をして、それに対して「練習量が見える漫才がいいのか」みたいな、賛否両論みたいなとこがあったと思うんですけど(わたしの中でだけか?)。
 
そのあたりが、試行錯誤が繰り返されてるピークだったんじゃないかなと思うんですよね。
キングコングの漫才は別に好みではありませんが、そのときは言葉を詰め込んででも、パターンにはめ込んででも、それぞれみんなが自分たちのストーリーをある程度描いて、その流れに引き込もうとしてたと思うんです。
で、そのあと、ボケの数が多い、ストーリーを全部省いてでもボケ倒すっていう漫才がけっこう多くなってきて。
このへんはよく言われるところではあると思うんですが。
で、もうそういうね、マシンガントークは疲れてきたのかな。
シュールもちょっと痛いし、みたいな。
華丸・大吉かぁ。いや、好きなんだけどね。うん。
 
ここにきていうことでもないんですけど、きくち、お笑いがすきです。
芸人さんって田舎にはいない(というと、ちょっと語弊があるけれど)。
洗練された漫才やコントって都会にしか基本的にないものだと思ってて。
わちゃわちゃした街にしか芸人さんは生きてない気がしてて。
小学生くらいからお笑いを見ていて、もっとネタが見たいと思っても、
結局テレビしかなかったわけです。自分には。
そのちょっとした物足りなさが憧れにつながっていた部分がありました。
それがオンエアバトルに出てた人たちがいて、M-1が始まって、
どんどんテレビにネタ番組ができて、いつもそれを追いかけて、
ますます芸人さんが出てくるようになって、
今や彼らがずっとテレビの中にいると。
思えばついったーなんかで彼ら自身の発言が見られる時代になり。
前ほどお笑いに興味がなくなりました。
まあ、私自身が年取ったってだけかも。
画面越しに体感した、今までの世界が広がる感じが終わっちゃったんだなと思うと少し寂しくなります。
新しい芸人さんを見たいと思えば、ネット上とか探せば見られるんだろうけど
そこまでの気力はもうないな。
 
と、久々に書き込んで、長文。まとまらず。
選挙速報見ながらそろそろ寝ます。
きくちでした。